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自己破産
2021.04.02

自己破産すると信用情報に何年載る?対処法について詳しく解説

自己破産のデメリットのひとつに、信用情報に関するものがあります。自己破産をすると、信用情報機関に事故情報として記録され、ブラックリスト入りしてしまうのです。それ以降は、信用情報が回復するまでの間、クレジットカードの作成や消費者金融からの新規の借り入れなど、信用情報を確認されることができなくなってしまいます。審査の際に、信用情報を確認されるので、事故情報の記録があると審査に落ちてしまうのです。
自己破産は、多重債務を抱えた人が人生を再出発するための最終手段として知られています。しかし、信用情報に傷がつくことを恐れて、決断できないでいる人も多数いるのです。
自己破産をすると、確かに信用情報には事故情報が記録され、傷がつきます。しかし、ブラックリストに入ってしまったとしても、一定期間が過ぎれば回復するのです。
また、自己破産をするとクレジットカードの作成ができなくなりますが、いつから申込や利用ができるようになるのか気になる人も多いでしょう。そういった人も対象に、信用情報についての解説をしていきます。

自己破産の意外と知らないメリットとは

自己破産のメリットの中には、意外と知られていないものもあります。そのメリットについて解説します。

借金問題を根本的に解決できる

自己破産の最も大きなメリットは、借金問題を根本的に解決できるという点です。裁判所から免責の許可を得ることで借金の返済義務が免除されるので、今ある借金は今後返済する必要がなくなるのです。
同じ債務整理の任意整理や個人再生より、大きな金額が減額されます。借金問題の解決としては、もっとも効果的な方法といえるでしょう。

財産をすべて失うわけではない

自己破産の手続をする際に、保有している財産がある場合はそれを処分して、返済に充てることになります。ただし、すべての財産を処分するのではなく、自由財産といわれる一部の財産は手元に残しておくことができます。自由財産に含まれるのは、現金なら20万円以下、品物なら評価額が20万円以下のものです。そのため、衣服や家具など、日常で使用するものはほとんど残しておくことができます。

家族に迷惑をかけることはない

自己破産をすると、家族にも不利益が生じると思っている人は多いのですが、実は違います。あくまでも個人に対する手続きなので、家族には不利益等が生じることはないのです。個人情報のブラックリストに入るのも、自己破産をした本人だけです。そのため、妻の名義であればクレジットカードに申し込んでも、影響はありません。
ただし、夫が自己破産をした場合は妻に影響が及ばないため、妻の名義の借金はそのまま残るということに注意して下さい。

自己破産と信用情報について

まず自己破産によって傷がつくとされている信用情報とは何かを解説します。

信用情報とは何か?

信用情報は、信用情報機関が管理している個人の情報をいいます。銀行やクレジットカード会社、消費者金融などから、申込や契約をしたなどの情報を集め管理しているのです。また、契約内容や支払い状況、利用している場合の残高なども含まれます。

日本に3つある信用情報機関

日本の信用情報機関は、3つあります。それぞれ、主に利用する金融機関や信用情報が回復するまでの期間などが異なります。3つの機関の特徴について、表にまとめました。

信用情報機関主に利用する金融機関自己破産の事故情報が解除されるまでの期間の目安
全国銀行個人信用情報センター(全銀協)都市銀行を中心とした銀行全般破産手続き開始決定日から10年間
日本信用情報機構(JICC)クレジットカード会社・消費者金融免責決定の許可が出されてから5年間
CIC地方銀行を中心とした銀行・クレジットカード会社・貸金業者免責許可の決定が出されてから5年間

自己破産情報は信用情報機関に登録される

自己破産をすると、その情報は信用情報機関に登録されます。その詳細について解説します。

信用情報機関で自己破産はどのように記録されるの?

先ほども紹介しましたが、信用情報機関は3つあります。それぞれ、自己破産の記録についても違いがあるので、それぞれの記録について解説します。

・CIC(株式会社シー・アイ・シー)
クレジットカード会社・貸金業者の利用が多いCICは、クレジットカードの審査を行う際に必ず信用情報をチェックされます。そのため、CICでは以下の3点の情報を記録しています。
・クレジット情報
・申込情報
・利用記録

クレジット情報というのは、加盟している会社からCICに対して報告される、顧客の契約内容や毎月の支払いについての情報です。この記録は、契約が終わってからも5年間は、記録が残されます。
申込情報は、クレジットカードやカードローンの申し込みを新規で行った際の調査記録です。クレジットカードを更新する際の調査結果は、利用記録に記録されます。この2つは、6カ月間残ります。
自己破産の情報は、この3つの中のクレジット情報に記録されます。その記録は、自己破産の免責が決定した日から5年間残ります。

・JICC(株式会社日本信用情報機構)
JICCは、主に消費者金融会社が加盟している信用情報機関です。しかし、クレジットカード会社は加盟しない、というわけではありません。
実は、信用情報機関というのは貸金業法で指定されています。その指定されているのが、JICCです。CICも認可を受けているので、消費者金融やクレジットカード会社はどちらかに加盟することが気味になっています。
とはいえ、どちらかにしか加盟できないというわけではありません。多くの消費者金融やクレジットカード会社は、CICとJICCの両方に加盟しています。
JICCでは、次の5つの情報を収集しています。
・申込情報
・本人特定情報
・契約内容情報

※保有期間5年のもの
・返済状況情報
・取引事実情報

利用残高や毎月の返済状況、および延滞や完済日などの情報は、返済状況情報に含まれます。自己破産をしたことは、取引事実情報に記録されます。ほかの債務整理をした場合も、同様です。この情報も、CICと同じく免責の決定から5年が経過すると消去されます。
ちなみに、JICCでは信用情報をファイルD、ファイルM、紹介記録会辞書の3つに分けて記録しています。自己破産の記録に関しては、ファイルDとファイルMに記録されます

・KSC(一般社団法人全国銀行協会 全国銀行個人信用情報センター)
大手銀行や地方銀行など、銀行のほとんどが利用しているのがKSCです。銀行しか利用できないわけではないので、クレジットカード会社の中でも利用しているところがあります。消費者金融の契約をする場合はKSCに問い合わせをしないこともありますが、高額な融資の審査ではほとんどのケースで確認されます。
KSCは、信用情報機関の中で唯一、官報情報を記録しています。自己破産の情報は、ここに含まれているのです。
このデータは破産開始の決定日から10年間保存されるので、住宅ローンなどは10年が経過しない限り契約できないのです。

信用情報に載った場合の影響は?

信用情報に自己破産をしたことが載ってしまった場合は、どのような影響があるのでしょうか?具体的な影響について解説します。

新たな借り入れができなくなる

消費者金融などの貸金業者から借り入れをする際は、審査があります。審査では、収入状況や勤め先の確認などのほかに、信用情報もチェックされます。その際に、信用情報に自己破産をしたことが記載されていると、審査に通らなくなるのです。そのため、新たに契約をして借り入れをすることはできなくなります。
ちなみに、それまで契約をしていて利用していない消費者金融があったとしても、同じです。定期的に信用情報をチェックされるので、利用できなくなってしまうのです。
消費者金融の場合、主に加盟している信用情報機関はCICなので、免責決定の許可が出されてから約5年が経過するまでは、利用できません。

クレジットカードが作れなくなる

クレジットカードの申し込みをした際も、審査があります。審査の際は、やはり信用情報をチェックされます。申し込みをしたこと自体が、信用情報に記載されるので当然ですが、そこに自己破産をしたことが記載されていると、審査に落ちてしまうのです。
また、現在保有しているクレジットカードも、自動的に解約となり利用できなくなってしまいます。今まで利用していたカードは、その利用代金が自己破産で支払う必要がなくなる代わりに、解約となってしまいます。今まで利用していなかったカードも、定期的に信用情報はチェックしています。その際に、自己破産をしたという記載があると強制的に解約されてしまうのです。自己破産をしてから、解約されるまでの間にクレジットカードを使用することも禁止されているので、自己破産をする際は自主的に解約を申請したほうがいいでしょう。
クレジットカード会社の場合、主に加盟している信用情報機関はJICCなので、免責決定の許可が出されてから約5年が経過するまでは、利用できません。

ローンが組めなくなる

ローンの申し込みをした際も、もちろん審査があります。住宅ローンや学資ローン、カーローン、カードローンなど、例外なく審査があり、信用情報をチェックされます。そのため、自己破産をすると一切のローンが組めなくなります。
ローンが組めない期間は、ローンを取り扱っている金融機関がどの信用情報機関に加盟しているかによって異なります。CICやJICCに加盟している場合は約5年ですが、銀行系のローンを組みたい場合は銀行がKSCに加盟しているケースがほとんどなので、約10年はローンを組むことができません。

自己破産しても問題なく利用できるカードはないの?

クレジットカードがないと、生活をするうえで不便だという人は多いでしょう。しかし、クレジットカードを新規に契約することはできません。そういった人に便利なのが、デビットカードです。
デビットカードは、銀行口座と紐づけられたカードです。クレジットカードは利用代金を1か月分まとめて引き落としますが、デビットカードの場合は利用する都度口座から代金を引き落とします。そのため、借金には当たらないのです。また、銀行口座の残高を超えて利用することはできません。
デビットカードは、発行している会社によって様々な違いがあります。代表的な4社のデビットカードの特徴について、紹介します。

三菱UFJデビットカード

メガバンクのひとつである、三菱UFJ銀行のデビットカードです。年会費が永年無料で、国際ブランドの中でもトップシェアを誇るVISAカードと日本生まれの国際ブランドのJCBから選ぶことができます。利用できる店舗が多く、どちらも国際ブランドなので海外でも使いやすいのが特徴です。コンビニやレストランなどで利用でき、海外のATMから現地の通貨を引き出すこともできます。
また、利用金額の0.2%をキャッシュバックとして受け取ることができます。
利用した際は、利用をお知らせするメールをパソコンやスマートフォンで受け取ることができるので、管理もしやすいでしょう。また、利用限度額を設定しておくことができるので、使い過ぎも防止できます。
ショッピング保険や不正利用補償もついているので、安心して利用できます。

楽天銀行デビットカード

ネット銀行の中でも人気のある楽天銀行のデビットカードは、ポイント還元率の高さが最大の特徴です。還元率は1%で、100円の利用ごとに1ポイントもらえるのです。もちろん、貯まったポイントは1ポイント1円として、買い物の際に利用できます。
カードのブランドは、VISAとJCB、MasterCardの3つから選ぶことができます。3つとも国際ブランドなので、どれを選んでも使いやすいでしょう。
利用状況は、楽天銀行のアプリから簡単に確認できます。また、利用した際はお知らせメールが届くので、知らないうちに利用されていたということもありません。使っていないのに利用通知のメールが届いた際は、すぐに対応できます。
また、安心して使えるように様々なセキュリティ機能もついています。利用する際に入力するパスワードを設定できます。また、国内と海外で分けて利用制限を設けたり、1日当たりの利用制限を設けたりすることもできます。
海外のATMから現地通貨での引き出しもできるので、両替の手間も不要です。年会費も無料の、使いやすいカードです。

ジャパンネット銀行デビットカード

日本で初めてインターネット専業銀行として設立された、ジャパンネット銀行のデビットカードです。ブランドはVISAのみで、年会費や発行手数料は無料です。審査も不要で発行でき、最短5日で自宅までカードが届きます。また、カードを使わないネット専用のカードレスVISAデビットもあります。
スマホのアプリから、口座残高や最新の明細などをチェックできます。残高が足りるか不安な時などは、直前に確認してから利用できるので、残高不足で利用できないということもなくなります。
JNBスタープログラムで、利用金額に応じてポイントも受け取ることができます。ポイントは、500円につき1ポイント貯まります。貯まったポイントは、1ポイント1円として利用できます。

住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカード

住信SBIネット銀行では、「ミライノデビット」という名称で、デビット付きのキャッシュカードを発行しています。年会費は無料で、1,000円利用ごとに6ポイントが還元されます。
カードが利用できるのは、全世界で2,400万か所以上です。VISAのVisa PayWaveというタッチ決済を搭載しているため、対応しているお店ではかざすだけで簡単に支払いが完了します。海外で現地通貨を引き出すことができるのはもちろん、米ドルや海外ATMからの引き出しは外貨預金から支払うことができます。
ミライノデビットは、Visa以外にMasterCardにも対応しています。

自己破産後いつからカード作成・利用ができるようになるの?

自己破産後にクレジットカードを作成・利用したい場合、いつからできるようになるのでしょうか?目安となる期間や、審査に通るためのコツ、注意点などを解説します。

自己破産後5~10年

自己破産をしてから、信用情報が回復するまでには5年から10年ほどの期間が必要です。その期間は、クレジットカードの申し込みをしてもほぼ確実に審査で落ちてしまいます。信用情報機関に信用情報を問い合わせるため、自己破産をしていたことが知られてしまうからです。
実際にどのくらいの期間が必要になるかは、クレジットカード会社がどの信用情報機関に加盟しているかによって異なります。CICやJICCに加盟している場合は、約5年で信用情報がリセットされ、自己破産の記録が抹消されます。しかし、KSCに加盟している場合は、信用情報がリセットされるまで約10年かかるので、それまで記録は残ってしまうのです。
クレジットカード会社の多くは、CICとJICCに加盟しています。KSCに加盟しているのは、銀行系のクレジットカード会社とそのほかの一部だけなので、早く作成したい場合は銀行系のクレジットカードに申し込むのは避けたほうがいいでしょう。
また、確実に5年、10年が経過したら信用情報がリセットされるというわけではありません。多少前後するので、5年経ったからと申し込んでも、審査に落ちる可能性があります。まずは、信用情報が回復しているかどうかをきちんと確認しましょう。

クレジットカードの審査に通るには

自己破産後にクレジットカードを作成したいとき、特に注意したいのが審査に通るかどうかという点です。審査に通るためには、何が必要なのかを解説します。
まず必要なのが、安定した収入です。特に重要なのが、同じ職場で何年も働いているということです。長く勤めていると、退職する可能性は低くなります。そのため、将来的にも安定した収入が見込めるのです。転職して1年以内という場合は、審査が厳しくなるでしょう。また、パートやアルバイトとして働いている場合は、安定した収入とは言えません。まして、無職の場合は収入自体がありません。そうなると、審査に通るのが厳しくなってしまいます。
もう一つ重要なのが、現在住んでいる家の形態です。アパートなどの賃貸住宅に住んでいる人よりも、一戸建てや分譲マンションなどの持ち家に住んでいる方が、審査では有利になります。
クレジットヒストリーもチェックされます。クレジットヒストリーは、これまでのローンやクレジットカードなどを利用した履歴のことです。これが多いと、きちんと返済を続けているということで信用され、審査でも有利になります。ただし、自己破産後は信用情報がリセットされ、クレジットヒストリーも真っ白になってしまいます。クレジットカードの申し込みや携帯電話本体の分割払いでの購入なども記録されるため、完全に真っ白という人はめったにいません。そのため、何もないと自己破産等の債務整理をした後と思われてしまい、審査では不利になるのです。そのため、先に携帯電話の分割購入のように審査基準が緩いものに申し込んで利用し、クレジットヒストリーに正常な取引をしたという記録を残すようにしましょう。

クレジットカードの申し込みをする際の注意点

クレジットカードを申し込むのであれば、いくつか注意したい点があります。まずは、クレジットカードが本当に必要かという点を考えてみましょう。自己破産をしてから今まで、クレジットカードがないまま生活をしてきました。その間、我慢できないほど不便なことや、クレジットカードがないせいでしぶしぶ諦めたことなどはあったでしょうか?クレジットカードを作成すると、再び使いすぎて返済できなくなる可能性があります。そうならないためにも、本当に必要かどうかを考えてみましょう。
また、まとめていくつもの会社に申し込まないようにしましょう。クレジットカードの申し込みをしたことは、信用情報に記録されます。そのため、一度に何社も申し込んでいると怪しまれてしまいます。クレジットカード会社で審査に落ちた記録があると、他のところでの申し込みにも不利になるので、注意してください。
以前、自己破産の際に対象となっていたクレジットカード会社には、申し込まないようにするというのも重要です。信用情報がリセットされても、自己破産に関連した会社には社内情報として記録が残っています。そのため、申し込んでも審査には通らないのです。直接関係した会社だけではなく、その子会社なども申し込みは避けるようにしましょう。
最後に、無事クレジットカードを作成できたとしても、使い過ぎには注意してください。

自己破産したらローンは組めなくなってしまうの?

自己破産をしたら、一定期間はローンを組むことができなくなります。では、いつからローンを組むことができるようになるのでしょうか?その期間を、ローンが組めなくなる原因となる信用情報の登録の流れと併せて解説します。

自己破産後にローンが組めるまでの流れ

自己破産後にローンが組めるようになるには、信用情報に登録されてそれが解除されるまでの期間が経過する必要があります。それは、以下のようになります。

(1)信用情報機関への登録の開始
まず、自己破産をすると信用情報機関にそのことが事故情報として登録されます。このとき、債務整理の対象となった会社に関わらず、CICとJICC、KSCの3つの情報機関すべてに情報は登録されます。そのため、どの信用情報機関に加盟している金融機関でも、ローンを組むことができなくなるので注意してください。

(2)信用情報の登録期間
信用情報に登録されるのは永久ではなく、一定期間が経過するまでの間です。その期間は、信用情報機関によって異なります。
それぞれの信用情報が解除されるまでの期間は、以下のようになっています。

信用情報機関主に利用する金融機関自己破産の信用情報の登録期間の目安
全国銀行個人信用情報センター(全銀協)都市銀行を中心とした銀行全般破産手続き開始決定日から10年間
日本信用情報機構(JICC)クレジットカード会社・消費者金融免責決定の許可が出されてから5年間
CIC地方銀行を中心とした銀行・クレジットカード会社・貸金業者免責許可の決定が出されてから5年間

(3)登録期間が明けたら情報を確認
上記の期間は、あくまでも目安です。5年、あるいは10年が経過したタイミングで、確実に消えるとは限りません。また、登録機関が完了したという通知が届くわけでもありません。
確認するには、それぞれの情報登録機関に問い合わせてみるしかありません。加盟していなくても、自分の信用情報であれば開示請求ができるのです。その際は、電話やインターネット、郵送などで請求することができます。また、1つにつき500円~1,000円程度の費用がかかります。

上記のような流れで、信用情報の登録は解除されます。そうなれば、ローンを組むことも可能になります。銀行はKSCに加盟していることが多いので、銀行のローンは基本的に10年が経過しなければ組むことはできません。また、クレジットヒストリーがないと審査が不利になることもあるので、注意しましょう。

ローンを借りる際のポイント

自己破産後にローンを借りたいときのポイントについて、解説します。特に利用することが多い、自動車ローンと住宅ローンそれぞれのポイントは、どのようなことでしょうか?

自動車ローンの場合

自動車ローンの場合、まず気を付ける点としては自己破産の際に利用していた会社に申し込むことは避ける、という点です。信用情報の登録機関が過ぎていても、社内には記録として残っているため、審査に通りにくいのです。これまで、グループ会社を含めて全く利用したことがないような会社を選ぶようにしましょう。
また、自動車ローンには銀行だけではなく、ディーラーローンや自動車会社各自のローンなどがあります。銀行のローンより審査に通りやすいことが多いので、そちらを選ぶようにすると有利になるでしょう。ただし、そういったローンは金利が銀行よりも高いことがあるので、きちんと内容を確認して返済に問題がない範囲で利用しましょう。
申し込みの前に、必ず信用情報は確認してください。信用情報機関に開示請求をして、確実に信用情報がリセットされていることを確認しましょう。申し込んで断られてからでは、手遅れです。
最後に、なるべく安い車の購入のために申し込むのがポイントです。安ければ、それだけ借り入れの希望額も低くなります。100万円の借り入れと、500万円の借り入れでは審査の厳しさも変わってくるのが当然です。ほしくもない車を選ぶ必要はありませんが、欲しい車の中でもなるべく安いものを選んで申し込めば、それだけ審査で落とされてしまう可能性は低くなるのです。また、可能な限り多く頭金を用意することも、審査を通過できる可能性を高くします。

住宅ローンの場合

住宅ローンの場合も、自動車ローンと同様に以前利用していたところは避けましょう。銀行などで、ローンを利用している最中に自己破産をして免責を受けていた場合、信用情報が回復してもその銀行では記録が残っています。そうなれば、審査には通りません。
また、自己破産をしてから信用情報がリセットされて、すぐに住宅ローンに申し込む場合は、なるべく多く頭金を用意しましょう。信用情報がリセットされたばかりであれば、信用情報には何の記録も残っていません。携帯電話の分割購入やクレジットカードの申し込みなどをすれば信用情報には記録されますが、長年の返済や支払いなどの実績がなければ信用の材料には不足してしまいます。そうなると、審査に通過するのも厳しくなるのです。しかし、頭金を用意した場合はその金額に応じて加点されます。多くの頭金を用意できるということは、それだけ信頼が高くなるのです。そうなれば、審査にも通りやすくなります。
最後に、銀行の審査はかなり厳しいのですが、それ以外の金融機関であれば多少審査基準が緩くなります。特に、住宅金融支援機構と多くの金融機関が提携して扱っている、フラット35などは審査に通りやすいといわれています。ほかにも、銀行以外の住宅ローンはいろいろとあります。銀行の場合はKSCに加盟していて、信用情報がリセットされるまでの期間も長いので、10年が経過していなくても住宅ローンに申し込みたいという場合も、銀行系以外を選ぶようにしましょう。

まとめ

・自己破産は、借金問題を根本的に解決できる
・自己破産をしても、自由財産は手元に残る
・自己破産をすると、信用情報機関にそのことが記録される
・信用情報機関は、CICとJICC、KSCの3つがある
・自己破産の情報は、KSCは10年、それ以外の2つは5年間記録される
・信用情報の登録期間が過ぎると、信用情報はリセットされる
・登録されている間は、クレジットカードを作成できない
・新規で借り入れをすることもできない
・登録期間中にクレジットカードが必要な場合は、デビットカードがおすすめ
・自己破産をしてから5年以上が経過すれば、クレジットカードを作成できる
・自己破産で解約になったカード会社は避けるようにしよう
・住宅ローンや自動車ローンの申し込みも、信用情報が回復してから




監修者情報
代表 認定司法書士 幡野 博文
代表 認定司法書士 幡野 博文
認定番号 第401159号 / 東京司法書士会所属 / 登録番号 東京 第1545号
40年の実績と信頼。北海道江別市出身。
昭和56年に司法書士資格を取得し、司法書士事務所を開設。以後、登記業務を主として各方面で活躍し、その傍ら身近な法律家として庶民の相談者として、様々な問題を解決。平成15年の簡裁訴訟代理関係業務の認定制度の発足に伴い、認定司法書士の資格を取得。親切・丁寧をモットーに依頼者と共に問題を解決すべく司法書士活動を展開中。
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