アコムの借金は踏み倒せる?リスクと時効の成立条件・解決策を解説
アコムは最大手の消費者金融で、アコムからお金を借りている人は沢山いるでしょう。
その中には、借金がどうしても返済できず、滞納している人もいると思います。その場合、踏み倒しや時効での逃げ切りを考えること人も一定数いるでしょう。
この記事では、アコムの借金を滞納した場合のリスクや、踏み倒し、時効での逃げ切りが可能かどうかを解説します。
アコムの借金の踏み倒しは現実的ではない
アコムからの借金を踏み倒そうとするのは、現実的に考えて無理があるでしょう。
アコムからの督促を無視して引っ越したとしても、アコムは住民票や戸籍を調べることができるため、引っ越し先を特定されてしまいます。
また、仮に住所がわからなくても、「公示送達」であれば裁判を起こすことができるため、知らないうちに裁判が進められて差押えを受ける可能性があります。
アコムへの借金返済が滞っている場合のリスクとは?
アコムで借金をしていてその返済が滞ってしまうと、多くのリスクが生じてしまいます。中には、無視できないような重大なリスクもありますが、具体的にはどのようなリスクがあるのでしょうか?その内容について解説します。
遅延損害金が発生する
アコムの借金を滞納している間は、通常の利息の代わりに遅延損害金が発生します。
遅延損害金は通常の利息の1.46倍を上限としていて、最大で20%です。
それほど大きな金額には思えないかもしれませんが、滞納している日数が大きくなると無視できないほどの差額になってしまい、結果的に完済までにかかる期間も長くなってしまうのです。
信用情報に記録され、ブラックリストに入る
借金を返すことができなかった場合、そのことが信用情報機関に登録されてしまいます。
延滞などの記録があると、いわゆるブラックリストに入ってしまい、信用情報機関に加盟しているクレジットカード会社や貸金業者、銀行などで情報を共有されてしまいます。そうなると、例えばクレジットカードを新規で発行しようとしても、審査で断られてしまいます。
訴訟や差し押さえのリスクがある
滞納を続けると、アコムに訴訟を起こされるリスクもあります。裁判所から支払い命令が出されてしまい、自宅に訴状や裁判の呼び出し状や支払い命令などが郵送されてしまいます。
裁判の結果、差し押さえを受けてしまうと、会社に差し押さえの通知が届いた上で給料の一部が差し押さえられるため、会社には隠し通すことが出来ない状況になります。
アコムの時効が成立するための条件とは?
アコムで借金をして時効が成立するには、どのような条件があるのでしょうか?
その条件について詳しく解説します。時効になることを考えるなら、覚えておきましょう。
最後の返済から5年以上が経過している
時効は、最後に返済してから5年以上経過していることが、援用が有効になる条件となります。ただし、その期間中は最低返済額に満たない金額、たとえ1円あっても返済していると、時効のカウントはリセットされてしまいます。
そのため、アコムをはじめとした消費者金融は時効の成立が近づいた時には、少額でもいいから返済して欲しいと、一見すると救済案のような提案をしてくることがあります。しかしそれに応じてしまうと、時効が成立するまでの期間がさらに5年延長されてしまうため、注意しましょう。
また、過去に訴訟されて裁判が行われ、判決が出されている場合は、時効が成立するまでの期間が10年に延長されてしまうという点にも注意してください。
時効のカウントがリセットされる条件を満たしていない
時効のカウントがリセットされる条件は、大きく分けて2つあります。
1つは、本人による承認です。
これは、ごく一部であっても借金を返済する一部弁済や、アコムに対して借金の返済を求める支払猶予願いがあります。一部弁済は、たとえ1円でも返済することで支払いの意思があると本人が認めた、とみなされるものです。支払い猶予願いは、アコムに対して支払日を延長してくれるよう申し出ることで、これも、返済の意思があると認めたことになります。
もう1つは、裁判所を通じての要求です。
アコムが裁判所を通じて借金を返済するよう要求してきた場合、時効のカウントはリセットされます。これには、裁判所からの訴状が届いた場合と、裁判所から支払い督促が届いた場合の2つが該当します。
援用手続きを取る
時効は時間が経てば自動的に成立するわけではなく、5年以上経過した状態で、援用の手続きをとらなくてはいけません。
これはアコムに対して時効が成立したことを主張することであり、一般的には、受け取りの証拠が残るよう内容証明郵便で通知します。
アコムの借金の時効成立をさせる時の注意点
アコムの借金の時効を成立させようと思った時は、さらに注意しなくてはいけない点があります。その注意点について解説します。
時効は簡単に成立しない
アコムは、お金を貸すことだけが業務内容ではなく、当然ながら貸したお金を回収することも業務内容の一環に含まれます。これは、消費者金融ならどこでもそうですが、特に大手のアコムでは借金を滞納する例も多いため、回収業務についても手馴れているのです。
つまりどういうことかと言えば、簡単に時効を成立させて踏み倒される、ということは滅多にないことを意味します。
具体的には、滞納を続けて時効が近づくと、その時効への期間がリセットされるように様々な策を練ってきます。まずは、一部だけでもいいから返済してくれないか、と要求してくるでしょう。一部だけでも返済するという要求に応じるかどうかは、もちろん自分次第ですが、アコム側は裁判所を通じて返済の要求をすることができるのです。その場合は、こちらでコントロールすることができませんので、時効への期間がリセットされ、また振り出しに戻ってしまいます。
遅延損害金は時効とは関係ない
借金を滞納していると、遅延損害金が発生してしまいます。時効が更新された場合は成立までの期間がリセットされてしまうのですが、それと遅延損害金は関係しません。つまり遅延損害金は、時効のリセットに関係なく発生しているのです。
遅延損害金は、返済日の翌日から発生しており、アコムの遅延損害金は20%と高利率です。そのため、借金の総額はかなりのスピードで膨らんでいってしまうので、その点は忘れないようにしましょう。
アコムに連絡すると時効がリセットされることがある
何らかの理由でアコムに連絡してしまうと、その時点で時効までのカウントがリセットされてしまうことがあります。実際に返済をしなくても、借金を返済することを了承してしまうことがあるからです。
そうなると、5年以上返済していない状態で時効を主張しても、援用が成立せずにアコムから裁判所へと訴えられる可能性があります。本当に時効が成立しているかどうか不安な場合は、司法書士等の専門家に相談してみることをおすすめします。
時効成立後のデメリットはあるの?
時効が成立したら、それで借金の返済をしなくてもよくなってめでたしめでたし、で終わるのでしょうか?しかし実際には、様々なデメリットが生じることになります。
デメリットとしてどのようなことが考えられるのかについて解説します。
信用情報に長期で登録される
まず気を付けたいのが、信用情報への記録です。借金を延滞していると、そのことが信用情報に記録されてしまいます。延滞の記録は、それが解消されてから5年間残ってしまい、その記録がある間は新たな借り入れやクレジットカードの新規作成ができなくなってしまうのです。
そして、たとえ消滅時効が成立しても延滞の記録は消えません。
ただし、自分で信用情報機関に連絡して削除、もしくは訂正するよう申立をすることはできます。
精神的な負担が大きい
時効が成立するまで返済をしないということは、その間、借金が膨れ上がっていくのをただ見ているだけ、ということになります。
ただし、その期間にアコムから裁判所に訴えられてしまうと時効の期間もリセットされ、時効成立までの期間は延長されてしまいます。その中で、時効が成立するまで待ち続けるというのは、かなりの精神的負担となる上、時効は必ずしも成立するとは限らないので、それを待ち続けるというのは得策ではありません。
時効を待たずにアコムの借金を返済する方法
アコムからの借金を解決したい場合には、3つの選択肢があります。
1つ目の選択肢は、アコム以外からも借金がある場合に、「おまとめローン」を利用してできるだけ利息を抑えるという方法です。
おまとめローンで借金を一本化すると、個別に借りるよりも低利息で返済できます。
2つ目の選択肢は「繰り上げ返済」で、毎月の返済額をできるだけ増やすことで支払う利息を少なくするという方法です。
毎月少しでも多く返済すれば利息は減っていき、完済までの期間も短くなります。
3つ目の選択肢は「債務整理」で、自力での解決が困難な場合に、法律の専門家に相談して返済を可能にする方法です。
債務整理には任意整理、個人再生、自己破産の3つの方法があり、それぞれ内容は異なります。
債務整理
債務整理には、大きく分けて自己破産、個人再生、任意整理の3つの方法があります。それぞれの具体的な方法について覚えておきましょう。
自己破産は、裁判所に申立をして自分に返済能力がないことを認めてもらい、借金の返済義務を免除してもらう手続きで、債務整理の中でも最も効果の大きなものです。
ただし、これを認めてもらうには、収入や借金をした理由など、様々な条件が決められています。
例えば、借金をした理由がギャンブル、もしくは浪費のためであれば、その免除を認めてもらうことは原則できないのです。
また、自己破産を認めてもらう代わりに家や車、そのほか一定以上の価値がある財産は没収され、借金の返済へと充てられます。自己破産の手続き期間中は、一部の職業に就くことができないという点にも注意しましょう。
個人再生は、自己破産と同じく裁判所に申立をして行う手続きです。借金の額を最低100万円、原則5分の1まで減額することができる手続きです。
借金の額が500万円以下であれば100万円に減額され、それ以上の場合は5分の1になります。1500万円を超えると原則300万円まで、3000万円を超えていれば10分の1まで減額されます。また、5000万円を超えるとこの手続きはできません。
借金の総額が100万円を超えている人に向いている手続きで、住宅ローンを支払っている途中の持ち家がある場合はそのローンを整理の対象外とすることを条件として、持ち家を手放さずに手続きをすることも可能です。
任意整理は、上記2つとは違って裁判所は関係しません。アコムなどの債権者と個別に交渉して、利息と遅延損害金をカットしてもらい、残った元金を36回から60回の分割払いで返済することを認めてもらう手続きです。
最終的には全額返済するのですが、裁判所を通さないため、他の2つよりも簡単に手続きができます。裁判所からの呼び出しで、家族などにバレたくないという人に向いている手続きです。債権者との交渉は自分でもできますが、成功するという確証はありませんので、成功率を高くするためにも、できれば司法書士等の専門家に依頼するのがおすすめです。
専門家に債務整理を依頼するメリット
アコムからの借金を債務整理する際、専門家に依頼すると様々なメリットがあります。
例えば、手続きをしている間は借金の返済を求める督促の連絡が来なくなりますが、これは債務整理を始めるからではなく、専門家から債権者へと受任通知が送付されることで止まるのです。そのため、自分で債務整理の手続きをしていても止まるわけではありません。
また、過払い金があるかどうかの計算をしてもらえます。この計算も複雑なので、自分で行うと間違えやすいのです。手続きや交渉も、自分で行うよりも早く終わらせることができるため、早期に生活を立て直すことができるでしょう。
任意整理の交渉も、自分で行うより専門家に依頼したほうが、成功する可能性が高くなります。
アコムの消滅時効の成功事例
アコムから借金をしていて、実際に消滅時効が成立したという成功例を紹介します。
簡単なものではありませんが、成功した人もいるのです。時効を目指している人は、参考にしてください。
成功例①
アコムからは、最大で120万円ほど借金をしていました。その後、借りたり返済したりを繰り返しながら少しずつ借金は少なくなり、残り50万円を切って完済も見えてきた頃に体調を崩し、入院してしまいました。回復には時間がかかるため、仕事を休職せざるを得なくなってしまったのです。そのため、これ以上返済していくのは無理だと判断して、アコムからの借金は今後返済せず踏み倒すと決意したのです。その時は、やはり不安がありました。借りたお金を返すのは当たり前だと思っていたので罪の意識もあり、厳しい取り立てにもあうと覚悟していたのです。それでも、返済するとは考えられないほど限界だったのです。
まずは、返済方法の変更をしました。これまでは、毎月決まった日に一定額を口座から引き落とす振替返済という方法で返済していたのですが、今後は自分でATMから入金して返済するという方法にしたのです。これで、自動的に返済されるということはなくなりました。そして、当然ATMから返済するつもりもなかったのです。
その後、アコムには現在の仕事をやめたことを報告しました、それによって会社へと取り立てが行くことを避けて、同時に返済能力がなくなったということが伝わるかと思ったのです。アコム側としては、淡々とした対応で今後の返済についてなどの話はありませんでした。実際には休職でしたが、いつ復帰できるかがわからなかったため嘘とも言い難い状態でしょう。
その後は、アコムから何度も連絡が来ました、しかし、それは電話を取ることもなく無視していたのです。そうして、1円たりとも返済しないという生活を続けていました。家に取り立てに来るということも覚悟していたのですが、そういったことは全くありませんでした。そうして無事時効に必要な5年が経過したので、援用の手続としてアコムにそのことを伝えたことで時効が成立して、借金の返済義務がなくなりました。とはいえ、それまでずっと取り立てなどが来るのではないかという不安にさいなまれていたため、精神的な負担が大きい日々が続き、そのせいで再び体調を崩したりもしました。少しでも余裕があるなら、踏み倒すのではなくどうにか返済するか債務整理の手続きをすることをおすすめします。
成功例②
アコムから150万円ほど借り入れをしていたのですが、まったく返済していませんでした。その状態で12年ほどが経過した頃、アコムから返済の督促をする通知が届いたのですが、遅延損害金も含めて500万円以上になっていたため返済できず、法律事務所に相談しました。その結果、5年以上返済をせず、その話もないまま10年以上裁判も起こされていないということで、消滅時効に必要な期間が経過したと判断されました。そのため、アコムには援用通知を送付したところ、アコムでは消滅時効の成立を確認したと回答がきました。
アコムの借金に関するよくある質問
アコムの取り立ての恐ろしさは?
アコムは正規の消費者金融なので、貸金業法をしっかりと守り違法な取り立てなどは行いません。アコムとの連絡が取れない状況などでは取り立てに来ることもあるのですが、それも貸金業法に定められた時から21時までの間に限られます。そして、通常は直接取り立てに来ることはなく、電話や郵便物での支払督促であり、直接訪問してくるのは長期に連絡が取れない場合や督促を無視し続けていた場合に限られます。
しかし、返済を延滞している間は遅延損害金が発生し、一定期間を超えて放置していた場合は裁判になって差押えを受ける可能性もあるので、あまり延滞しないように気を付けましょう。
アコムで借りたら住宅ローンは組める?
アコムでお金を借りた際は、その金額や借りた日時、返済日に遅れず返済しているかといった返済状況が個人信用情報機関に登録されることになり、他の消費者金融や銀行のローンなどの利用を申し込んだ際は、その情報を参照されることになります。
そのせいで、アコムでお金を借りると住宅ローンを組むことができなくなると思う人もいるのですが、影響するのは複数社から借り入れをしていて返済能力を超えてしまっている場合や、カードローンを多数利用している場合、返済が遅れた記録がある場合などです。その場合、返済能力に疑問を抱かれて審査で落ちてしまう可能性が高くなります。
しかし、アコムからの借入金額が少額で返済能力が十分にあり返済を滞ることなく続けていて、その他の審査項目で問題がなければ住宅ローンを利用できる可能性はあります。審査されるのは、住宅ローンを利用しても返済能力が十分にあり、遅れることなく返済を続けられるかという点が中心となるので、それに問題がなければ融資してもらえるかもしれません。
なかなか返済が終わらないのはなぜ?
アコムでお金を借りた方の中には、返済予定通りに返済が進まなかったり、完済予定日を過ぎても返済が終わっていなかったりする人もいます。それは、何故なのでしょうか?
中々返済が終わらない場合は、返済のために新たな借り入れをしている可能性があります。アコムでは実質3.0~18.0%の金利がかかるので、返済が長期化すると利息がどんどん積み重なっていきます。借り入れをして返済していると、元金が減らずに利息だけ支払うことになってしまうため、返済が長期化してしまうのです。
借りて返すことを繰り返していると、いずれ借金が増えるだけになり返済も困難となっていくので、利息を少しでも少なくするためにも可能な限り早く返済してしまいましょう。
まとめ
・借金にかかる金利は、意外と大きな額となる
・アコムの借金を滞納していると、遅延損害金が発生する
・滞納していることは、信用情報に載ってしまう
・長い間滞納を続けると、訴訟や差し押さえのリスクがある
・アコムの時効が成立するには、返済をせずに5年以上経過しなくてはならない
・その期間が経過してから、アコムに時効の援用を通知しないと時効は成立しない
・時効を成立させるには、その期間がリセットされないように注意しなくてはならない
・時効が成立するまでの間、精神的な負担が大きい
・時効を迎えるまで待たずに、債務整理をするのがおすすめ















クレジットでの買い物や、軽い気持ちでキャッシングを重ねるうちに借金が知らない間に増えることは、だれにでもあることです。
支払いが無理かなと感じたら、身近な法律家である司法書士にまずは、ご相談ください。
あなたの早めの相談が問題解決へのきっかけになります。
一人で思い悩まずに、司法書士といっしょに問題解決に向けてスタートしましょう。
また、司法書士は、不動産登記や商業登記、簡易裁判所で扱う事件についての代理等をしていますので、借金問題以外の法律相談もしています。
弁護士では、敷居が高いと感じている方も、気軽にご相談ください。