債務整理をすると載る「官報」とは
政府が休日を除きほぼ毎日発行している、法律、政令や相続、破産などの裁判に関する情報が載せられている冊子「官報」というものがあります。
あまり耳馴染みのないものですが、国が発行する広報誌のようなものです。
債務整理手続きを行うと官報に名前が掲載される
債務整理(個人再生・自己破産)の手続きを行うと、この官報に氏名、年齢、住所から、手続き内容まで載ることになります。
任意整理の場合は載りません。
主に債務整理に関わる金融機関関係者や法律事務所等、借金問題に関わる人が読むものなので、一般の人が日常生活で目にする機会は、あまりないと思います。
決して債務整理を行ったことを周りに知らせるようなものではないので、簡単に家族や職場の人が知ることはありません。
インターネットでも官報は閲覧可能です。
それだと一般の人にも目にする機会が増えそうに思えますが、掲載期間が30日間だけなので限定的に公開されません。
まとめ
債務整理をして官報に載るというのは、そこまで大きなデメリットに感じることはないと思います。
しかし手続きを行った場合は、裁判所から書類が自宅に送られるため、それがきっかけでご家族に知られる可能性はあるかもしれません。
ご家族や職場に知られたくない、という場合は注意が必要ですが、
官報に載ることで周りに知られる可能性は低い、ということも覚えておくとよいでしょう。
昭和56年に司法書士資格を取得し、司法書士事務所を開設。以後、登記業務を主として各方面で活躍し、その傍ら身近な法律家として庶民の相談者として、様々な問題を解決。平成15年の簡裁訴訟代理関係業務の認定制度の発足に伴い、認定司法書士の資格を取得。親切・丁寧をモットーに依頼者と共に問題を解決すべく司法書士活動を展開中。