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セゾンカードの滞納リスクは?放置の危険性と対処法を解説

セゾンカードは、クレディセゾンが発行しているクレジットカードで、有効期限がない永久不滅ポイントが有名です。このカードはショッピングでの利用以外に、キャッシング枠を設定することもできます。そのため、現金を借り入れることも可能なのですが、借りた場合は当然返済しなくてはいけません。
そんなセゾンカードの支払いを滞納してしまうと、どのようなリスクがあるのでしょうか?セゾンカードの滞納リスクや、その適切な対処法について解説します。

セゾンカードの支払を滞納してしまった場合のリスク

セゾンカードは、支払を滞納してしまったときにどのようなリスクが生じるのでしょうか?その内容を具体的に解説します。

遅延損害金が発生する

借金を滞納している間は、通常の利息の代わりに遅延損害金が発生します。遅延損害金は通常の利息の1.46倍を上限としていて、最大で20%です。それほど大きな金額には思えないかもしれませんが、滞納している日数が大きくなると無視できないほどの差額になってしまいます。その分、完済までにかかる期間も長くなってしまうのです。
セゾンカードの場合は、キャッシング枠であれば通常の実質年率は最大18%、ショッピング枠は14.6%、遅延損害金はどちらも20%が上限となっています。
50万円を借り入れている場合、通常の利息であれば30日間で7,397円です。しかし、30日間延滞した場合の遅延損害金は、8,219円となり、通常の利息より822円高くなってしまうのです。
セゾンカードの場合、引き落とし日に引き落としができなかった場合はその翌日から14日の分の遅延損害金は翌月以降の請求に加算され、それ以降も滞納が続いていた場合は翌々月以降に加算されます。これは、支払がされるまでの間、1日ごとに発生し続けるので、利息との差額はどんどん広がっていきます。

信用情報のブラックリストに登録される

借金を返すことができなかった場合、そのことが信用情報機関に登録されてしまいます。信用情報機関は、シー・アイ・シー、日本信用情報機構、全国銀行個人信用情報センターの3つがあり、クレジットカード会社や金融機関はそのうちのどれか、もしくは複数に加盟しています。延滞などの記録があると、いわゆるブラックリストに入ってしまい、信用情報機関に加盟しているクレジットカード会社や貸金業者、銀行などで情報を共有されてしまうのです。そうなると、例えばクレジットカードを新規で発行しようとしても、審査で断られてしまいます。
また、現在持っているセゾンカード以外のクレジットカードも、使用中に信用情報を確認される途上与信の審査があるので、その審査に通らなかった場合は使えなくなってしまいます。それ以外にも、ローンを組むことができなくなったり、新たに消費者金融などから借り入れをすることもできなくなったりするなど、生活するうえで様々な制限が生じることになるでしょう。

訴訟や差押えに発展する

滞納を続けると、訴訟を起こされるリスクもあります。そして裁判所から支払い命令が出されてしまい、自宅に訴状や裁判の呼び出し状や支払い命令などが郵送で届き、裁判となった結果差し押さえを受けてしまうと、給料の一部が差し押さえられてしまいます。その際は会社に差し押さえることが通知されるので、会社には確実に知られてしまうでしょう。差し押さえの場合、給与は原則として手取り金額の4分の1が差し押さえられます。
その他に、銀行預金も差押えの対象となります。これに関しては制限がないので、全額差押えとなる可能性もあるので注意しましょう。
また、社会的な信用も失われることになるかもしれません。

セゾングループの利用が難しくなる

セゾンカードを発行するクレディセゾンは、多くの連結子会社を抱えています。セゾンカードの返済を延滞した場合、そういった子会社でもチェックされる可能性があります。通常、顧客情報に関して子会社と共有することは第三者提供となるため、その顧客本人の同意が必要になるので、すぐにセゾンの子会社でも情報を知るということはないでしょう。ただ、ブラックリストに載ってしまった場合は信用情報をチェックすればわかるので、クレディセゾンの子会社で何らかの審査を受ける場合は、他社よりも基準が厳しくなってしまう可能性が高くなります。

セゾンカードの支払を滞納してしまった場合の対処法

では、やむを得ずセゾンカードの支払いを滞納してしまうことがあった場合は、どのようにして対処すればいいのでしょうか?対処法について詳しく解説します。

ATMから返済する

セゾンカードは、セゾンATMから利用できます。そのATMから、クレジットカード取引→入金と操作して、入金することで返済が可能です。支払わなくてはいけない金額は、利用明細書に記載されているのですが、手元にないという方もいるかと思います。その場合は、「Netアンサー」という会員サービスがあるので、そこから確認できます。また、自動音声アドバイスでの確認も可能です。
ATM以外では、銀行振込で返済することも可能です。返済できなかった場合に1週間前後で支払い案内のはがきが送付されてくるのですが、そこに振込先の口座が書かれているので、指定口座にお振込みすることになります。また、そのはがきにコンビニエンスストア用の振込依頼書がついている場合は、それを利用してコンビニで支払うこともできます。ただし、その場合は手数料がかかるので注意してください。

コールセンターに連絡して交渉する

すぐに返済するのは難しいものの、返済できるだけのお金を用意できる予定があるという場合は、まずコールセンターに連絡してください。そして、何故返済が遅れるのか、いつなら返済できるのかを伝えて、それを認めてもらえるように交渉しましょう。もし、返済が遅れる予定が数日だけであれば、利用停止になることは避けられる可能性が高くなるのです。

返済するための資金を捻出する

返済を滞納してしまうことがないように、資金を捻出することも考えましょう。例としては、まず銀行の残高を確認して必要最小限の金額を除き、それ以外を返済の資金に充てましょう。返済のために借金をしては後々苦しくなるだけなので、まずは自分が支払える金額がどのくらいか、明確にしておく必要があります。
それだけでは不足するようなら、不用品を売却して資金を作ることも考えましょう。リサイクルショップやフリマアプリで販売できるのですが、特に人気があるのはブランド品や家電製品です。そういったものを中心に、売っても問題ないものを探してみましょう。
最終手段としては、家族から返済分の資金を借りる、という方法があります。必ず返すつもりで、自分が足りない分だけ借りるようにしてください。

債務整理を検討する

滞納している状態でどうあっても返済ができないと判断した場合は、債務整理も検討してみましょう。債務整理は、法律で認められている借金の減額や返済の免除が可能な手続きです。大きく分けて、任意整理、自己破産、個人再生の3つの方法があります。自力では、どうあっても返済できないという状態になっているのであれば、早めに検討することをおすすめします。

セゾンカードの支払いを滞納してしまう理由

そもそも、セゾンカードの支払いは何故滞納してしまうのでしょうか?その理由について解説します。

セゾンカードの特徴

セゾンカードの大きな特徴は、有効期限がない永久不滅ポイントが付与されるという点です。永久不滅ポイントは1000円ごとに1ポイントですが、1ポイント=1円ではく平均5円相当なので、おおよそ0.5%の還元率となっています。第1・第3土曜日は、全国の西友やサニー、リヴィンで利用するとショッピング代金が5%割引となるのも特徴です。アメリカン・エキスプレスと提携して発行されるカードもあるなど、カードの種類も豊富です。

セゾンカードを利用する際の注意点

セゾンカードを利用する際は、締め日と支払日の関係に注意しましょう。セゾンカードは、ショッピングとキャッシングのどちらも毎月10日締めで、ショッピング利用分は翌月4日、キャッシング利用分は翌々月4日に引き落とされます。ここに、滞納してしまう理由があります。例えば、3月10日と22日にそれぞれ買い物をしてセゾンカードを利用したとします。そうなると、締め日は4月4日であり、引き落とし日は5月10日とほぼ2カ月後なので、忘れてしまう人も多いのです。同じく3月5日~4月4日までの間にキャッシングした場合は、ショッピングよりも1カ月遅い6月10日に引き落とされます。3カ月後となってしまうため、それまでの請求額を見て余裕があると勘違いしてしまうこともあります。
また、毎月の支払額を抑えるためにリボ払いを選択すると、利用額と返済額が異なるため使い過ぎないようにするという意識が薄れ、返済期間も長引いて利息も積み重なっていくため、中々完済できなくなるというリスクもあります。
ポイントに有効期限が無いせいで、ポイントアップキャンペーン等で買い物をし過ぎてしまうこともあるので、注意しましょう。

セゾンカードの債務整理するメリット

セゾンカードの支払いを滞納した際に、債務整理をするとどのようなメリットがあるでしょうか?

借金が減額される

債務整理の主な目的は、借金を減額することです。債務整理には主に、任意整理と個人再生、自己破産の3つの手続があるのですが、減額される割合が異なるだけでどの手続きでも借金を減額することが可能です。
任意整理は、債権者と交渉して借金の将来利息と遅延損害金を原則カットしてもらい、返済も3年から5年の長期で分割返済することを認めてもらう手続きです。
個人再生は裁判所に申立をして行うもので、原則として元本を5分の1に減額してもらい、長期分割で返済してもらう手続きです。
自己破産も裁判所に申立をする手続きで、返済ができないと認められれば借金は全額返済を免除されます。

督促等が止まる

セゾンカードの支払いを滞納していると電話やはがきなどで支払いの督促をされるのですが、司法書士等の専門家に依頼して手続きをすれば、それ以降は直接督促を受けることがなくなります。自宅への督促を無視していると会社にも督促が届くことがあるので、それを避けることができるのもメリットでしょう。

セゾンカードの債務整理をするデメリットは?解消法はある?

セゾンカードの債務整理をすると、どのようなデメリットがあるのでしょうか?また、そのデメリットを解消する方法はあるのでしょうか?

信用情報機関に登録されてしまう

債務整理には、いくつかのデメリットがあります。信用情報機関に登録されてしまうというのが、その代表的なものです。信用情報というのは、クレジットやローンの契約、申込、利用状況、返済状況などを記録したものです。セゾンカードを申し込んだ時から記録され、契約ができたかどうか、利用状況はどうなっているかなどがすべて記録されているのですが、債務整理を行った場合も信用情報に登録されてしまうのです。その際は、いわゆるブラックリストに登録された状態となってしまい、新規のクレジットカード作成やローンを組むなどができなくなってしまいます。
信用情報は、クレジットカード会社や金融機関が個々に管理するのではなく、信用情報機関に登録されます。信用情報機関は3つあり、金融機関などがそのうちのどれか、あるいは複数に加盟していて、情報を共有しています。そのため、セゾンカードだけ債務整理を行ったとしても、それ以外のクレジットカード会社、金融機関などにそのことが知られてしまい、クレジットカードはすべて利用停止となり新規の借入もできなくなります。
ただし、信用情報はいつまでも残っているわけではありません。任意整理の場合は約5年、個人再生や自己破産であれば最長で10年が経過すると、信用情報はリセットされて再びクレジットカードの作成や消費者金融からの借り入れなどができるようになります。
また、債務整理をしなくても返済を滞納した時点で、信用情報機関には記録されてブラックリストに入ってしまいます。その場合は、何も対処しないままだと差押えや残債の一括請求などをされる可能性もあり、債務整理をするよりもリスクが高くなってしまうのです。滞納している間は遅延損害金も発生するのですが、債務整理をすると遅延損害金はそれ以降発生しなくなります。ただ何もせずに滞納を続けているよりは、債務整理をしたほうがリスクも少なくなるのです。滞納に伴うリスクの対処法として、債務整理をしてしまいましょう。

滞納放置は危険!まずは専門家に相談しよう

セゾンカードの返済を滞納したまま放置しているのは危険なので、そうなる前にまずは専門家に相談してみましょう。専門家に依頼するメリットについて、解説します。

専門家に依頼するメリット

返済を滞納した場合は、司法書士や弁護士などの法律の専門家に相談してみましょう。債務整理を含めて返済できる具体的な方法を提示してもらうことができ、そのまま手続きも代行してもらえます。通常は相談料がかかるのですが、債務整理に関しては無料という事務所も多いため、まずは相談してみてはいかがでしょうか。
デメリットとしては、手続きを進める際に費用がかかることですが、専門家なので債務整理の成功率も高く手続きもスムーズに進めることができるというメリットもあるので、時間を費やして問題が大きくなり訴訟などに発展する前に解決を目指すのなら専門家への相談がおすすめです。

まとめ

・セゾンカードの支払いを滞納すると、カードが利用できなくなり遅延損害金も発生する
・滞納していると、信用情報機関のブラックリストに載ってしまう
・支払いができない場合は、不用品を処分したり家族から借りたりするなどして、返済費用を捻出する
・コールセンターと交渉することで、利用停止を避けられるケースもある
・セゾンカードのキャッシングは、利用から引き落としまでの期間が長いので注意しよう
・債務整理をすると、返済額は大きく減額できる可能性がある
・債務整理の手続は、専門家に相談するのがおすすめ




監修者情報
代表 鈴木 法克
代表 鈴木 法克
認定番号 第101196号 / 東京司法書士会所属 / 登録番号 東京 第7018号
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